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畑に入る肥料(・飼料)を完全公開!


「いい野菜」は「いい土」から。「いい土」は「いい肥料」から。では、ここでいう「いい」とはどういうことでしょうか?
私は「おいしさ」より「安心さ」と考えます。
「おいしさ」より「安心」欄参照

それを実行するため、野菜の大元になる肥料は敷地内あるいはなるべく近くにあるものを使います。
実際にどのようなものをどのように使っているかを包み隠さず大公開します。



「肥料の内容・量・割合」                     ※単位の1袋は米袋1袋(分の体積)

  @米ぬか        地区内にある精米所でいただくもの。
           年間使用量 推定約240袋 ※これが全てそのまま畑に入るわけではない。飼料も含め、さまざまに利用する。
  A自家製ぼかし肥    市販のものではなく、発酵熱の中、汗をかきかき、年間で約5回作る。詳しくはこちら

           年間使用量

推定約20袋

                   材料

山土(参照) 米ぬか 牡蠣殻石灰 菜種油かす(薬品処理
でなく圧搾製法のもの)
自家製 自家製落葉堆肥くず 自家製鶏糞堆肥

推定比率(体積)

40

40

推定年間使用量

15袋

@に含む

1/3袋

1/3袋

1/3袋

Cに含む

Bに含む

  B自家製鶏糞堆肥   肥料と同様に鶏のえさも安全なものを使う。野菜・雑草が主食。だから当農園の鶏糞は全然臭くなく、香ばしささえ感じる。詳しくはこちら

           年間使用量

推定約30袋

            鶏糞堆肥内訳

くず野菜(無農薬)
・雑草の腐熟物
鶏の糞
米ぬか

推定比率(体積)

80

15

            飼料(鶏のえさ)

くず野菜(無農薬)
・雑草
米ぬか
(水で練ったもの)
牡蠣殻 魚粉 炊いたご飯 くず米

推定比率(体積)

50

20

15

10

推定年間使用量

400袋

@に含む

1袋

1袋

3袋

10袋

  ☆自家製落葉堆肥    育苗のための「踏み込み温床」に用いる落葉等を2〜3年後に育苗用床土の栄養分として利用する。

           年間使用量

推定約10袋

       温床(後の落葉堆肥)材料 

落葉 未熟落葉堆肥 米ぬか   床土材料  落葉堆肥 山土

推定比率(体積)

50

30

20

   

50

50

推定年間使用量

40袋

25袋

@に含む

   

10袋

8袋

 ☆純天然有機質肥料☆ (ハウスの約半分を除き)ほとんど全ての畑(畝)は1年に1回しか使わない、またハウスでは(準)不耕起栽培のため、
使用前の畑には腐熟した雑草や土中には腐熟した草や根や虫の死骸や無数の微生物などなどの有機質肥料が多い(はず)。
これらの量は不明、価値はPriceless!
 ☆純天然    水   ☆ 露地畑に降る雨はこの澄んだ空からの贈り物。それにもまして、澄んだ清流からひいてハウスに撒く水はまさに自然の恵み。(参照)
これらの価値もPriceless!

  ※「落葉堆肥くず」を状況に応じて使用する場合あり。「薫炭」も一部の作物で使用。

  
☆「近くのもの」「手作りのもの」を使用する意義(一次的・二次的)
    
    「近くのもの」(山土・落葉・雑草・米ぬか等)「手作りのもの」(ぼかし肥・鶏糞・落葉堆肥等)を使用することの第一そして
    最大の意義は当然、安心をなるべく確認できるものにより、植物の自然な成育に近づけることです。


   
 また、その副次的な効果として、経費が安くつきます。上記にあげた山土・落葉・・・は「無料」、当農園で市販のものを
    購入しているものは肥料としては牡蠣殻石灰と菜種油かすを2〜3年に一袋、飼料としては魚粉と牡蠣殻を年に
    1袋程度だけ。実際の経費として肥料年間2000円程度
(H19年2100円、H年20年0円、H21年1583円)飼料4000円程度
    (H19年2110円、H20年10434円、H21年3852円)だけです。いかに安く、またその分、山の恵みを享受している
    かを我ながら感じさせられました。



「使用概要」 1.2m×約30m(約36u)の畝で栽培の場合

 

肥料

作業

時期

果菜類 米ぬか 約3袋(米)袋 畝に鋤きこむ。 1ヶ月前
  自家製鶏糞堆肥稲わら 13gバケツ約二杯 畝中心線に溝を掘り、埋め込む。 直前
  自家製鶏糞堆肥 13gバケツ約一杯半 畝表面に撒く。 直前
  自家製ぼかし肥 13gバケツ約一杯 畝表面に撒く。 直前
      ※↑ハウスにて(準)不耕起栽培  
菜っ葉類 自家製鶏糞堆肥 13gバケツ約一杯半 畝表面に撒く。(露地畑は鋤きこむ) 直前
  自家製ぼかし肥 13gバケツ約一杯 畝表面に撒く。(露地畑は鋤きこむ) 直前
      ※↑ハウスは(準)不耕起栽培。露地は耕起栽培。  
上以外全て 米ぬか 約3袋(米)袋 畝に鋤きこむ。 1ヶ月前
  自家製鶏糞堆肥 13gバケツ約一杯半 畝に鋤きこむ。 直前
  自家製ぼかし肥 13gバケツ約一杯 畝に鋤きこむ。 直前

  ※追肥については、鶏糞堆肥あるいはぼかし肥を作物に応じて与える。


☆以上の数字を元に推測して(大雑把に)いえること☆
    
  (1)畑に入る肥料の割合は米ぬか50%:鶏糞30%:ぼかし肥20%
      (2)畑に入る肥料材料の割合は米ぬか57%:くず野菜・雑草腐熟物25%:山土9%:鶏の糞5%
                :落葉堆肥くず1.6%:牡蠣殻石灰0.8%:菜種油かす0.8%:灰0.8%


☆追記☆
  以上をお読みいただき、それなりに畑の知識がある方は「肥料がそんなに少ない種類や量で大丈夫なの?」
  とか「全ての野菜がみな同じような肥料のあげ方で大丈夫?」なんて思われるかと思います。
  
それらに対しては「これでやっています。もちろん多くの種類の肥料を方々から手に入れてしっかりと与える畑と
  比べて、成育が遅かったり、出来ないときは出来なかったりしていると思います。でも、どこの何か実はよくわからない
  ものや山の中なのに海のものや遠い遠い所のものを使うのはなんかおかしい気がする。また、全く収穫できなかったり
  したら、さすがに考えますが、今までそれなりにできているこのやり方は自然の恵みとなにより野菜自身の力を引き出す
  育て方だと信じてやっていきたい。」と答えます。
  


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