作っている人はどんな人? 「山のなか農園」HOMEへ
ひょんなことから、農林水産省関係の「AFF」という雑誌の取材を、平成14年9月に
受けました。その時の原稿がそのまま下にあります。少々長いですが、興味がある方は
お読みください。
それ以外の過去のマスコミ登場履歴はこちら!
<雑誌掲載の原稿>
大阪府高石市で生まれた山本さんは大学卒業後、大手食品メーカーで一一年間の
サラリーマン生活を経験。仕事も順調だったが、入社して一○年目に漠然と疑問を
抱くようになった。「仕事も生活も堅苦しく感じ、生き生きと暮らしたいと思うようになった
んです。このまま会社勤めをしながら都会生活を続けるのもどうかと…」
自分のため、家族のため、自然に囲まれ、大地に根ざした生活がしたい。仕事につい
ても農業をすることにより、それは叶うはずという考えから、山本さんは山間の畑で無
農薬野菜を作って暮らそうとの思いが強くなった。
「農業をやりたいという話をすると、会う人ごとに『大丈夫か』と言われましたね。
経験や実績はないから自信があるとはいえないが、『やる』という信念はあったの
で、『できる』ではなく『やるんだ』と答えてました」
無農薬野菜は付加価値があって単価は高いものの、栽培上の管理がたいへんだし、
販路の確保もすんなりいくとは限らない。それに、新規就農者の場合、借りた畑を
整備する必要もある。 まわりの人たちが心配するのも無理ないことだろう。
「無農薬栽培は害虫が少ない寒冷地のほうがよいと思ったので、長野県か東北地方
での就農を希望していたんです。なかでも、宮城県は有機農業に理解があったのと、
研修助成金が充実していたのと、東北としては寒すぎないので、
宮城県に決めました。その後は農地探しをはじめとして本当に大変でした」
なにはともあれ就農した山本さんには、畑との格闘が待っていた。借りた畑は石こ
ろだらけの桑畑。天地返しをしながら石を拾い、堆肥をまく。普通は機械を使うとこ
ろ、手作業が中心となったため、思うようにはかどらなかった。
「その畑に最初に種をまいたり苗を植えたのが六月末でした(育苗は四月末から)。
八月に初出荷を予定していたのでヒヤヒヤでしたが、どうにか間に合いました。
僕は農業の知識が日本一ない農家だと思っているんですが(苦笑)、研修で覚えた
感覚でなんとか形になった次第です」
このときは植えた野菜の九割が収穫できたそうだ。感覚といいながら、ここまでう
まくいったのは、山本さんが農業に向いている証拠ともいえるだろう。
出荷先はすべて個人のお宅で、毎週野菜セットを宅配。有機農家がよく用いるスタ
イルだが、他の直販農家と比べて、山本さんはきめ細かい工夫を凝らしている。
たとえば、お客さんの感想を聞き、菜っ葉類を残していると推測すれば、一度菜っ
ぱをはずして発送したり、または菜っぱのおいしい食べ方を記した便り(「山の野菜
便り」通信)を入れて送ったりする。つまり、お客さんの家族構成や嗜好を把握し
て、詰める野菜を顧客ごとに変えているのである。
お客さんとのこのような関係を保つためにも、顧客数はあまり増やしたくないそう
だ。「自然野菜のよさや環境保全の大切さを理解してくれるお客さんが少しずつ
増えていくのが理想です。今年はまだ、農業で生活ができるほどではありません
が、二〜三年で顧客数を目標である五、六○組(※)にしていきたいです」
無理な売り上げアップを目指さず、お客さんのことを考えながら地道に営農する
山本さんのような人のほうが、むしろ成功するのかもしれない。
※現在(H17)は、現状の手間をかけた栽培・出荷方法での現実的な目標として、35件を目指しています。
kakonomasukomitoujourireki <過去のマスコミ登場履歴> |
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TV | ||
H13.12.9 週刊パパラビゾーレ(TBCテレビ、宮城ローカル) 「これから新たに田舎暮らしをする人を追う。」という内容 |
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H15.11.2 自給自足物語 〜これが我らの理想郷スペシャル〜 (テレビ東京系) ほぼ全国ネットのゴールデンタイムに約16分間(TVとしては長い時間)にわたり、 わが家と農園を紹介。タレントの大東めぐみさんが来ました。 |
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H18.9.9 仰天!格差社会ニッポン (テレビ朝日系) 全国ネットの土曜日のゴールデンタイムの番組の最後にわが家族と農園が 紹介された。「格差社会の厳しい現実」をさんざん紹介した後、「低収入でも 豊かな家族」ということで紹介されました。 こちらでもう少しくわしく。 |
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雑誌 | ||
H15.2 食と農を考える雑誌AFF (財団法人農林統計協会、編集協力農林水産省) 「ハッスルニューカマー」というコーナーで掲載される。内容は上の通り。 |
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H15.12 ![]() 極上お取り寄せブランド野菜&フルーツ (小学館) 作物ごとの極上お取り寄せ先を紹介。その中で「旬の味を各種セットで お取り寄せ」のコーナーで掲載。 ココ→ |
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H16.2 独立事典 (株)リクルート その名の通り、独立を目指す人のためにその情報や事例を紹介する雑誌。有名コンビニで 扱われているらしい。「自分らしい独立スタイルを探すため」の「地方で独立」のコーナーで、 「脱都会で、好きな仕事を思いっ切りエンジョイ!」と見開きカラー2頁。 |
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H16.9 ![]() Style (講談社) まさか、普段、泥にまみれる百姓が有名なファッション雑誌にのるなんて! 「LOHAS(健康と環境を持続可能な形で志向するライフスタイル)な生活実況中継」の特集で「カラダにやさしい食生活は、おいしい”野菜”から始まる!」の中で取り上げられる。 ココ→ |
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H17.7
![]() PRESIDENT (プレジデント社) まさか、勝手気ままな百姓が、今度はあの有名な経営者向け雑誌 にのるなんて! 「金持ち家族、貧乏家族」という特集の「のぞいてビックリ!他人の 家計簿」というコーナーで、ネット富豪などと並び「田舎でスローライフ」と少ない収入でも豊かな・・・・という感じで紹介されています。 |
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新聞 | ||
H15.2.25 河北新報「持論時論」 河北新報は地元宮城最大手の新聞。その投稿欄に軽い気持ちで投稿したら、掲載されました。 「農業者として心掛けていること」「健康的な食生活を提供したい」といった内容。 こちらで全文を読むことができます。 |
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H17.8.4 河北新報「仙南河北」 仙南地方の情報コーナーで農園のことをかなり詳しく紹介しています。 |
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H18.1.22 河北新報「特集にっぽん開墾、中山間地からの発信」「第2部拓く鍵、第3の鍬@」「ネット活用、信頼を得る」 なんと1面半分と3面において、「山のなか農園」の紹介とHPを利用しての販売についてなど が掲載されています。くわしくはこちらをどうぞ。 |
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