『山のなか農園』中継 <その他の中継>編 「山のなか農園」HOMEへ
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F(農を)断念・決意そして復活!(に向けて) 2008.04 お待たせしました。(そういう方がいたかは別として・・・) ほぼ1年間、このHPの内容更新を休んでいました。HPうんぬんの問題ではなく、農を休んでいたのです。 その理由について、この場でじっくりと書きます。 今年もがんばるぞ、と夏野菜の種まき、苗作りを始めた平成19年の春。 そしてやっと芽が出始めて、ほっと一安心していると、一部の芽の先がなくなっている。虫が食べるのか、 これはおかしい、と種をまき直してもまた同じ、次々やられる。人に聞くと、ネズミじゃないか、とのこと。 ネズミとりを置いてもかからない。何度かまき直し、苗箱に布のネットをくるみ、ようやく防いだ。でも 苗が大きくなるとネットでくるんだままでは成長できないから、外すとまた食べられる。ネズミは芽が出た ばかりの苗だけを食べると聞いていたけど、これでは、どうしようもない。途方に暮れ、むなしく時間だけ過ぎ、 夏秋の主力である果菜類がとれない状況で、その他の作物を作ったとしても、例年の何割かの収入では 生活ができない。ごひいきにしていただいてきたお客さまたちのことを思い浮かべながらも、哀しいし、悔しい けど、休まざるを得ない。来春まではきっぱりと農から離れ、万全の対策を講じることを心に誓いながら・・・。 その後、農業とはまったく関係のない工場でのアルバイトでなんとか生計を立てていました。その間、農から 離れたからこそ考えることもいろいろありました。バイトという身分ではいつどうなるかわからないけど、 与えられた業務をこなせばお金をもらえる勤めの仕事は、正直、経済的には楽だし、これが安定というものかと。 でも、自分で作った野菜ではなくスーパーで売っている野菜を食べて感じる味の違い、直接お客さまの 顔・声を感じ取れ、微力ながらも世間に役立っていると実感できるこの仕事、うまく言葉で表すことはできない けれども、何とか農で生活すべき、したい気持ちを強く確信できました。 いざ畑に飛び出さん!そんな新たな思いで、戻ってきた2月下旬。初夏の出荷に向けて、まずは苗床の ネズミ対策。実際にしている先輩のものを参考に、上・横は金網、下はトタン板で苗床を囲み、物理的に絶対的に 侵入できないようにしました。(下の写真参照)名付けて「金網温床」または「鳥かご温床」。それでもなぜか 入ってくるのか糞が落ちている。毎日、その原因を探り、これでもかと対策を打ちます。今のところ、温床内の 米ぬかと落葉は食べているものの、苗は食べられていません。 でもいつやられるかわからないので、毎朝、絶対に失敗できないというプレッシャーと不安を胸に苗床に向かい ます。今、ネズミとの知恵比べ、根気をもとに格闘中ですが、一昨年いたい目にあった猪対策もこれから講じ ながら、これからも害獣、害虫との戦闘は日々続きます。でも過去5年間で知った、その先の「歓び」があるから 戦い続けます。 ![]() ![]() ![]() ![]() |